
病院やクリニックのホームページを制作する上で、悩ましいのがコストの問題です。
せっかく作るのなら集患効果の高い、しっかりしたホームページを制作したいもの。しかし、だからといって無制限にコストをかけるわけにもいきません。
ここでは、コストを抑えて、かつ費用対効果の高いホームページを制作する方法について考えてみましょう。
ホームページの制作費用はどうやって決まる?
ホームページを作ろうとお考えの先生の中には、すでに制作会社に見積もりを依頼されている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、こうした見積もりの項目には「デザイン料」「ディレクション料」「システム構築費」「コンテンツ制作費用」といった専門用語が並び、具体的にどういった作業にコストがかかっているのか、分かりにくいケースも少なくありません。
実際のところ、ホームページの制作費用はどのようにして算出されているのでしょうか。
その計算方法は制作会社や契約内容により異なるため一概には言えませんが、一般的には「1ページいくら」という算出方法になっています。
例えば、ページ単価15,000円で10ページ制作する場合は、15,000円×10ページ=150,000円と考えておけばいいでしょう(実際はトップページなど制作難易度の高いページは単価がアップすることもあります)。
ただし、これはあくまでも基本のページを制作するだけのもの。実際にホームページを制作する場合は、以下のようにさまざまな費用が発生します。
- ホームページの更新費用:月ごとに費用がかかります。
- SEO対策費用:検索エンジンで上位に表示させ、人目に付きやすくするために必要です。
- コンテンツ制作費用:患者様向けコンテンツの制作を外注する場合に発生します。
- システム構築費用:予約受付システムを新規で立ち上げる場合などに発生します。
(上記はあくまで一例であり、契約内容や制作するページの内容によって異なります)
せっかくホームページを制作するならできる限り充実させたくなりますが、それらはすべて費用として跳ね返ってくるもの。コストを抑えるためには、必要なものと不必要なものをしっかりと取捨選択することが大切なのです。
コストと費用対効果はどうやって両立させる?
とはいえ、せっかく作るなら集患効果の高いホームページを制作したいところ。そんな時は、ホームページ制作ツールなどを活用し、できる部分は自分たちで運用するという方法もあります。
具体的には、以下のような方法を検討してみてください。
無料ホームページ作成ツールを活用する
これまで、ホームページを制作するには専門的な知識が必要と考えられていました。
しかし、最近ではJimdoやWIXに代表されるような無料のホームページ作成ツールが登場しており、専門知識がなくても手軽に自身のホームページを持つことができるようになっています。
制作方法もレイアウトをクリックして選んだり、写真やテキストを当てはめたりするといったごく簡単なもの。スマートフォンやタブレット専用サイトも作れたり、本格的なプロに依頼するようなハイセンスなデザインができたりと、機能も非常に充実しています。
WordPressなどのCMSを活用する
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、ホームページに掲載されるコンテンツを構築・管理するためのツールのこと。簡単に言ってしまうと、CMSを活用することで新しいページを増やしたりするなど、ホームページの「更新」が手軽に行えるようになります。
例えばホームページの制作は外部に依頼し、更新だけを自分たちで行うといった方法でも、効果的なコストダウンができるでしょう。
もともとはブログのためのツールとして考えられることの多かったCMSですが、最近では九州大学の先端医療イノベーションセンターのホームページのように、WordPressを活用して作られたホームページも増えてきました。
病院紹介やスタッフプロフィールのような情報が固定されたページも作ることができるため、病院やクリニックなど一般的なホームページ制作にも十分対応できるようになっています。
ホームページは費用対効果の高い媒体
ホームページはもともと屋外広告やテレビCMなどの宣伝媒体と比べても割安で、活用方法次第ではさらに高い効果を期待することもできます。
ここでご紹介した方法を踏まえながら、ぜひ費用対効果の高いホームページを目指してみてはいかがでしょうか。